« BACKYARD BABIES『Stockholm Syndrome』 | Main | CD屋さんが閉まってしまう街 »

2004.03.08

TERRORVISION
『How To Make Friends And Influence People』

UKRock-Standard

今のUKロックと言うと、ずいぶん様変わりしてしまったけれど、1994年当時のUKロック=良質なメロディーとギターオリエンテッドなサウンドとなによりも独特の雰囲気を身に纏っていた連中だった。TERRORVISION、the WiLDHEARTS、The ALMIGHTY、MANIC STREET PREACHERS、ちょっと遅れてCHINA DRUM等の名前が挙げられるだろう。で、その中よりTERRORVISIONをひとつ紹介したい今日この頃。

とにかく幸福感に満ち満ちたアルバム(歌詞を読まなければ、の話)。
※余談だが(この文章全てが余談だろとかいうツッコミは禁止)英国のバンドは基本的に歌詞が恨み・妬み・嫉みもしくはソレに準じる負の感情に基づいて描かれている(偏見である)。
キャッチーでメランコリックな曲にドカドカうるさいロックンロールとか濃ゆいヴォーカルが絡み合う至極の一品。1994年発表だけどまったく古臭く無いんですよ奥さん

90年代、私はUKロック(北欧爆走ロックもかなり食い散らかした)を聴きまくった。新宿、池袋、通販と買いまくった。全てのきっかけはthe WiLDHEARTSで、the WiLDHEARTSと一緒にツアーに出たバンドは軒並みチェックし、その手の店に『the WiLDHEARTS系』と書かれていれば何も考えずに手を出した。これが女相手だったら今頃、刺されて埋められているってぐらい手を出しまくった。イケイケだった。ゴーゴーだった。

それらのバンド達の中でも異色な存在感を発散させていたのがTERRORVISIONだった。その手の店でも『TERRORVISION系』と紹介されたバンドは無かったように思う。例えそういうフレコミでも「TERRORVISIONの後にTERRORVISION無し」という感じだったのでたぶん手を出さなかったのだろう。

楽曲の質的にはこのアルバムから次作『Regular Urban Survivors』迄がピークで、後は下り坂を転げ落ちる様にキレというか味というか何かが全体的にヤレた臭いがぷんぷん漂ってきて「あ、終わりかな」と感じたものだ。

あれから10年。生き残っているのはいまや国民的バンドとなっているMANIC STREET PREACHERS、「解散する!」「解散は止めた!」等のごたごたが年中行事と化しながらもメンバーを入れ替えたり戻したりしながら相変わらずパンキッシュでgoodメロディアスな曲を描き続けるGinger率いるthe WiLDHEARTSぐらいになってしまった。

TERRORVISIONは試行錯誤しながらなんとか活動を続けていたものの2001年、撃沈。最近その解散Liveを収録した2CD+DVD(インタビュー等)『Take The
Money & Run - The Final Concert』とレア、デモ音源を収録した8曲入りアルバム『The First And The Last...』を発表している。正直、よく2001年まで続いたな、と思う。最後のアルバム『Good to Go』でも立ち直れなかったし。

それにしてもthe WiLDHEARTS以上に日本では埋もれた存在なのが悲しい。

|

« BACKYARD BABIES『Stockholm Syndrome』 | Main | CD屋さんが閉まってしまう街 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18320/275083

Listed below are links to weblogs that reference TERRORVISION
『How To Make Friends And Influence People』
:

« BACKYARD BABIES『Stockholm Syndrome』 | Main | CD屋さんが閉まってしまう街 »